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神成山の予習 丹生、鉄山

投稿者:上州おーちゃん

謹んで新春のお慶びを申し上げます。2023年も楽しく山に登りましょう。
1月は富岡の神成山(かんなりやま)から始まります。神成山という山名は、意外ですがネットに見る限り全国にただ一つです。まさに有難い名前です。神成山頂の住所は、富岡市下丹生(にゅう)です。万葉集の東歌に、「真金ふく 丹生の真朱の 色に出て 言わなくのみぞ 我が恋ふらくは」があり、ここ上野国甘楽郡丹生に特定されるそうです。http://kitagawa.la.coocan.jp/koza/h26tomioka.pdf 
真金(まかね)吹くは鉄の精錬で丹生の枕詞、真朱(まそほ)は赤色顔料で酸化第二鉄、歌意は「私の恋は、丹生の真赤のように顔色に出ています。告げられないだけ。」 上州甘楽の人は昔から純真のようです。
 真金ふくを辿り付近の鉄鉱山を探すと、隣の下仁田町に「中小坂」(なかおさか)という大規模な鉄鉱山・製鉄所があり、水戸斉昭への銑鉄の供給、日本初の洋式高炉建設、商業生産、昭和36年閉山の歴史がありました。南牧村・下仁田町を中心とする群馬南西部はマグマ貫入による熱水鉱床が発達し、金山も多くありました。中小坂は磁鉄鉱、たたら製鉄に適しており、近隣の神流川(鉋流し)、金讃神社(砂鉄=金砂)と通じます。(諸説あります) 以上


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