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観音山の予習

投稿者:おーちゃん

24年の初山行は桐生観音山です。昨年登った石尊山と同じように、地元に大切な祭祀の場所が山頂南側の秋葉山と雷電神社です。秋葉山は秋葉大権現を意味し、火伏せ(ひぶせ=防火)の霊験あらたかな神(神道)で、観音菩薩(仏教)の化身であり、烏天狗の姿をされているそうです。大火事が多かった江戸時代、越後の秋葉三尺坊大権現・遠州の秋葉山秋葉寺(あきはさんしゅうようじ)は全国から勧請されました。群馬県桐生地域は乾燥した空っ風のため山火事が多く、2014年は図の東側の栃木県境の山域が2週間燃え続けたこともあり、祈りは切実だったと思われます。何年か前の記憶では尾根から頂上へ向かうハイキングコースの道標「三尺坊」に従って左に進むと行場のような場所があり、秋葉権現が祭られていました。因みに越後の地元では「あきば」と呼ばれています。遠州の秋葉寺は廃仏毀釈のため、大部分は秋葉神社(あきはじんじゃ)となりました。
  平成26年群馬県桐生市山火事被災地の復旧
雷電神社(らいでんじんじゃ)は、雷除け・豊穣の神だそうで、関東地方に多く、総本宮は群馬県板倉町にあります。雷はごろごろの音を意味し、電は稲妻・光を意味します。積乱雲の中で大量の静電気が発生、地絡/短絡した時に、周辺の空気を瞬時に約3万度に加熱します。空気の急激な体積膨張で、衝撃波が発生し、雷鳴となるそうです。電が本質、雷は随伴というわけです。
積乱雲ですから夕立を伴い、夏の稲作に重要な気象だったのでしょう。群馬県は雷が多い土地柄で、雷電神社は多くあります。ここ観音山直下の雷電神社には草の広場と石宮があります。余計ですが、雷電と言えば相撲が好きな方は、角界の古今最強の力士、雷電為右衛門(ためえもん)を連想されるかもしれませんが、関係ありません。

1月山行の予定ルート(赤矢印)


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